エヴァンゲリオンの世界で数々の名言を残した渚カヲル!作中で最も孤独な人物像?を描いてみる!

エヴァの渚カヲル!ファンが最も悲しむであろう結末が待っていた?

90年代にテレビ放送された、当時の渚カヲルと碇シンジの二人のストーリーにスポットを当てる。カヲルは14歳で悟りを開いたかのような発言、妙な落ち着き、謎めいた表情から初登場から印象的だった。


渚カヲルは自身が"使徒"である事から人を客観的に見る傾向があり、特に主人公である碇シンジに寄り添って語り掛ける。


彼が人類の敵である使徒だという事は、この頃は、まだ誰一人として知る余地は無かった。我々も含め。



■渚カヲルから学ぶ思考力と洞察力
■ファンが最も悲しむ予期せぬ結末
■エヴァの絶大的人気キャラ、渚カヲルを描いてみる

渚カヲルの数々の言葉が名言となる!独特なキャラクターが人気に!特に女性ファンの心を鷲掴みする!

彼は心の中に入っていく、微笑みながら、時には真面目な表情で語る。人に対しての優しさとは何か…という繊細な部分についても考えさせられる。


「人は無から何もつくれない」


「人は何かにすがらなければ生きていけない


これは渚カヲルがシンジに伝えた言葉。

人が自分に自信を失ったときや、壁にぶち当たったとき、ダイレクトに心に響く言葉である。


碇シンジが人と距離をおくのは傷つくのが怖いから。という理由から作中でも孤独でいるシーンが多々、見受けられる。


確かに複雑な人間関係では良い事も悪い事もあり、深く関われば逆に人を傷つけてしまう事だってあり得るし、その反動が自分に返ってくる場合もある。であれば、はじめから独りで良いという考えに行き着く時もあるかもしれない。


しかし、渚カヲルが「無から何もつくれない」という言葉の真意を考えると人類の歴史と、その背景に行き着く。


そう…渚カヲルの正体は"使徒"なのだ…


渚カヲルは否定も肯定せずシンジとの距離を縮めていく…彼の目的は何なのか?

渚カヲルは碇シンジをよく理解し二人の距離は縮まっていく。シンジの思考、悩みは人間であれば誰もが少なからず抱える事ではあるが、エヴァのパイロットという重みなど、様々な感情が入り混じっているようだ。


所々のシーンで渚カヲルを前に戸惑いとも見られる表情を浮かべるシンジだが、カヲルは特に強く否定も肯定もしない。


「君の心はガラスのように繊細だ」という発言などを含め、シンジの良き理解者となり、カヲル自身もシンジに出会えたことを光栄に思っている様子だった。


さらに誰からも好かれようとする事についてのリスクまで示しており、彼が放つ言葉は人が人らしく、自分らしく生きるためヒントやキッカケを与えているよう。


渚カヲルにとって生と死は等価値!作中で最も孤独なキャラクターだった?

使徒は倒すべき存在であり人類の敵、すなわち使徒の立場で一人の人間に寄り添った事。


何故、使徒である渚カヲルが人間の姿なのか?これまで、どのように人間社会に溶け込んできたかさえも不明だが、彼が作中で最も孤独なキャラクターなのではないだろうか?


作中ではピアノを弾くシーンもある事から、芸術や音楽など、人の感性や感情に関心があるようで、このようなシーンを見ると個人的には彼が人でも、例え使徒であったとしても、どちらでも良く思えてしまう。


孤独というのは心の問題であり、実際、彼本人が孤独という認識があるのかどうかも謎である。


渚カヲルは過去を語らない。自分自身が孤独だということも口にしない。それどころかシンジのことを想いやり大切にしている様子。


彼の言葉の一つ一つがシンジの心に響く…いや、人に響く


碇シンジにとって渚カヲルは一番の理解者だったかもしれないが、彼は自分の過去を一切語らない。シンジに特別何かを求めるわけでもなく、二人の関係は自然に深まっていく。


そして、カヲルの「エヴァで変わってしまったことはエヴァで変えればいい」という一言からシンジの心はある意味救われたのかもしれないが…


しかし、最後が衝撃的だった。


衝撃発言!渚カヲルがシンジに13番目の使徒である事を告げる!そして唯一の頼み事とは?

渚カヲルは自身が使徒である事を告げる。これまでの全てが壊れるだろうと思われたが、カヲルの目的は"使徒としての目的を果たす事ではなかった"


そして、彼の心の中で、やはりシンジは大切な存在だった?


もしかしたら、カヲルの目的はいつの日か変わっていったのかもしれない。


「生き残る生命体は一つしか選ばれないんだ」


渚カヲルのこの言葉から、どんな結末になるか想像つくだろうか?あえて語らないが、彼は一つだけシンジに頼み事をする。


その頼み事はとてもなく重かった


お互いがお互いを認め、たった一人の友人になれたのにも関わらず、この二人の目的がこんなカタチで一致する事になろうとは


ファンにとってすれば、これは最も悲しい結末だったのではないだろうか?


しかし、これが渚カヲルが望んだ事。彼にとって自由とは何か?


個人的な意見だが、渚カヲルとうキャラクターの存在は大きく、たった一つの出会いによって、道筋が大きく変わるというメッセージとも捉えられた。


しかし、もしこれが現実なら、誰が最後このような結末を望むだろうか?

個人的には渚カヲルは生存してほしいキャラクターであった。

使徒として生きてきた渚カヲル。使徒であるからこそ人とかけ離れた考えや思想を持っていたのか?

彼の思い遣りとも受け取れる行動も使徒として生きた中で備わったものなのか?

むしろ、彼は人としても素晴らしく思える。

彼は優しさや人情など人として大切な何かを教えてくれているようだ。

絶大的人気キャラ!エヴァの渚カヲルを描いてみる!

こちらは新劇場版の渚カヲルを参考に線画でもキャラクター独自の雰囲気が伝わるように意識。


90年代のカヲルのヘアスタイルはエアリー感があったが新劇場版では、やや髪質がカタイ印象を受ける。

原作を元にクールでどことなく優しい雰囲気を表現してみることに。


渚カヲルのチャームポイントは色素の薄さと赤い瞳

実際に描いてみる、塗ってみると分かるがヘアカラーと瞳の色で一気に雰囲気というかキャラクター性が増す。


この頃からだろうか?様々な作品でグレーヘアのキャラクターを見かけるようになったのは


余談だが同時期、その後?のファイナルファンタジーのセフィロスもグレーヘア。


いずれにしても、これらのキャラクターは絶大な人気でカリスマ性があり、影のあるキャラ設定で物語の鍵を握っている。


作中での登場回数は少ないが、発する言葉に重みがあり、予期せぬショッキングな内容も加わってくる。一つ一つのシーンが印象に残るので、物語の中でかなり重要な存在である事は間違いない。


おまけにモードかストリートか分からないが、あえて原作とは掛け離れたファッションで。オーバーサイズのジャケットを着た渚カヲルを描いてみた。彼のようなキャラクターを身近に感じていただきたい。


新劇場のエヴァンゲリオンの渚カヲルにも注目。初期のエヴァシリーズもそうだが、本当に味わい深い魅力がある。




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